昭和46年01月27日 夜の御理解



 現に、修行がつきものですから、やはりそれぞれに、猛々しそうに修行いたしますが、例えば、あの修行させて頂こうと言う気になると、神様は、それをすぐ受けて下さろうとする姿勢を、神様の方が作って下さると言う事ですね。例えば、寒修行なら寒修行と、まあこの寒修行も一日も欠かさずおかげ頂くぞと決めたら、それをやっぱり神様は受けて下さろうとする。様々な皆さんの体験があると思うんですけど、そう言う時に、まあ例えば失敗をいたしますね。
 例えて言うと今日は、日田の綾部さんから、麻生さんあたり今日お参りが出来ていなかったんです。それがもう迂闊に時間を間違えて遅くなったと言うのです。今日丁度三時頃でしたか、四時の御祈念を頂いてから、帰られたんですけども。ところが今朝お参りが出来なかったのも、やっぱり神様のご都合だったな、などと言う様なその感じの事が非情に多いですね。ですからそれはあのご無礼は、やっぱりご無礼なんです。けれどもそこん所を、神様が修行と受けて下さろうとする働きがね。
 はぁ今日は朝お参りが出来なくて、四時にお参りする事の方が昼からお参りする事の方が、神様こう言うご都合であったからと言ったような所がありますけど。それは神様の修行を何とかして全うさせたいと言うその、修行をカバーさせて下さろうとする働きが確かにある事だけは間違いない。そういう時に私共が今朝御無礼したじゃなくて、今日御無礼したのも神様のご都合じゃったと言った様な、安易な頂き方はいけないと言う事ですね。その二三日前福岡の川上さんが種子島から。
 親先生がお芋が唐芋がお好きと言う事を聞いてから、あちらから送ったと言うて通知が来ましたがまだ送ってきませんかと言いよりましたもん。その事を聞いとりましたから、先日なんかの時にあの高田さんが嫁に行った時に、今度種子島の芋はとにかく美味しいから、あれをバター焼きにして出しますよち言いよったんですよね。そしたら今日送って来てそれが、丁度四時の御祈念を四時半に終わらせて頂いた。
 丁度御祈念を終わったもんですから、あの高芝さん、日田の連中には、あの一台は早く、先に子供さん達皆帰りましたから、後、二三人残っておられました。その御祈念を頂いておられたんですけどそれであの、所がその次々にお取次ぎがありよるもんですから、帰りよんなさるとにちょいと止める訳にいかんけれども。あの丁度あの唐芋の送って来とったつを持って来ましたから、今日は唐芋が来とるから輪切りにして出すから、ちょっと待ちなさいと言うてあったから待ってあったたんですよ。
 そしてね裏の方へ行きましたら、母があの出口のお婆しゃまが、あの唐芋ば沢山持って来てあるち。これ石焼き芋ですからですからぽっぽしよるとば、はよ先生あげてそれで私は炬燵の間で沢山ですから、皆さんにそれを実はああた達に今日は種子島の芋ば、あのバター焼きにして出す筈じゃったけども、もうこの芋があるから是で是を頂いて下さいと言うて出したんですけども。その辺のその間髪を入れない繋がりですね。芋から芋へとその種子島から送って来たのと、善導寺からのぽっくり焼きと一緒だった。
 さぁそこで結局私が出そうとする唐芋を出していたんですけど。そんな訳であの色々信心の四方山話くぉしとる内に、家内がお食事の準備をしてきましたから、お神酒頂いてゆっくりしよりましたら、あの久留米市長夫妻がお礼に出て見えとりますち言うもん。だから応接間に通そうか、客殿に通そうかと言いよるけん、いやいやもうここでよか、( ? )しかも、着物も着替えていましたし、ここでいいじゃないかと、そして申しましたらば、炬燵の間に二人見えたんです。
 そしてまぁ丁度お神酒を頂こうとしよる所でしたから、まあそこに二人座って頂いて、一緒にお神酒頂かして貰ったんですけどね。まあ色々話させて貰いよったらあの富の寿のご主人なんかも、遠い親戚あたり位にあるとです。まあ色々話が弾みましてね。それからあの色々作っていましたけれど、高芝さんが洗いが上手だから是を切って料理して下さいち言うてから、鯉の洗いやら鯉こくやらを、綾部さんが鯉こくをとても美味しく作られるから出したらもうその、市長夫妻はもう川魚料理には目がないち言う。
 もうそれこそお腹のすいとらすとじゃなかじゃろうかと言うごと、美味しい美味しいち言うて頂かれました。もう喜ばれてもうその始めてのようなね。あれはどうでしょう、あの日田の連中がいなかったら、私はもうお食事は済んでおったでしょう。お茶でもまぁせいぜいあげる。応接間なら応接間であげる程度の事でございましょうけども。まあ色々なこれから今度はひとつ、私共がご招待申しあげないけませんなと言うて。
 まあその炬燵の間で、市長さん夫妻が始めてね、ご挨拶見えたのにと思いましたけれど、そう言うまぁざっくばらんな中にも、大変喜んで帰られたんです。で帰られた後にですたいね。やっぱ今日私どんが遅うなったつも神様のご都合じゃったばいち言うからね、今の事をねもう間違いなしに神様が聞かれなされた事だけは間違いない。けれどもそれはね、その今朝の、やはりこの修行に遅れたのが神ながらではなくてね、それを受けて下さろうとする、昼参りと言う働きをそこに感ずるでしょうが。
 それでカバーして下さるのであってから、やはり朝、どうでも寒修行中だけは朝参りさせて頂きますと、それを欠けた事はやはり欠けた事なのです。けどもそれを生かして下さろうとする働きが素晴らしいと言うこと。こりゃ皆さんも体験のある事と思うんです。そういう時には、神様は必ずそういう働きにして下さるもんですけどね。本当に、神様が本気で修行させて頂こうと言う気になったらね、もう絶対おかげ下さる。
 こりゃ私、その中で、綾部さんと麻生さんの朝参りのお話を、まあ市長さん達二人に頼る訳じゃないけれども、そのお神酒頂きながら話されますのにね。麻生さんの所ではお爺ちゃま達二人と、お子さん上二人が福岡の方に別荘建てて、あちらの方におられる。百道の方のあっちの方へ。そこん中に一週間に一回、奥さんが必ず泊りがけでおいでられるそうです。子供さん連れてそれでいつも土曜日は、ご主人が一人だそうですけども、奥さんが子供達にね、お父ちゃんは折角合楽に朝参りしよんなはるからね。
 あの父ちゃまが、あげんして寝た坊じゃろがち、それであの僕達が残っといてからね、朝起こして、心臓が悪いから、ひやっとあるところに出られるといけんから、事務所なら事務所でもいいけん、あのストーブば僕達に入れてくれんねと言うてその、言うて行っておられるそうです。ですから、その息子さん達がね、ちゃんともう、四時ちょっと前ぐらいに起きてですね、二人の兄弟達が、その起きてからお父さんを起こしてから、ストーブ入れてお部屋温もりましたよち言うて起こすそうです。
 だから、もうそりゃあたん所じゃ一家中が、ほんなら挙げて信心しよんなさるとと同じこったいち言うた事でしたがね。また綾部さんとこでも、こりゃ今の一義さんて、一番長男ですけども、この人が朝参りをするてんなんてんちゃ、夢にも思わなかった。僕も一日、送ってやるだけじゃったところがですたいね。ところがどっこい、その麻生さんがああたのおかげでち言うちから、喜びなさるけんでもう、 
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